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春の気配と敵の襲来?!
ルッコラが発芽してきて、ミニキュウリのピッコロも発芽してきたようです。昨日はとても暖かかったので、4月が待ちきれずバジルの種を蒔きました。バジルは発芽温度が高いようで寒いと発芽は無理でしょうが、ミニハウス内の温度は晴れていれば十分20度以上、30度近くにはなるので大丈夫かと思い蒔いてみました。
ところが、春の気配の最中、新たな「敵」の襲来です。
庭の端に昨年暮に試しに植えていたチンゲンサイがようやく春の気配で成長を開始した矢先、ほとんどのチンゲンサイが何物かに食べられてしまいました。こりゃあたいへん!
葉先の柔らかいところはすべて食べられてしまい、株元だけが残っています。しかも、チンゲンサイの間に糞が散乱していて、食い散らかしながら糞をしながら食い散らかしながら…。どうやら、けつの穴のゆるい犯人らしく、食べながら糞しまくりのようです。
最初は小型のケモノかと思ったのですが、ネットで調べてみるとどうやら同じような被害の写真が見つかり、真犯人は「ヒヨドリ」のようでした。
確かに先日来、庭に捨てておいた菜花の花先をかじる少し大きめの鳥をよく見かけました。また、庭の奥にある梅ノ木に止まっているところを見かけていたのです。その時は「少し大きめの鳥」としかわかりませんので気にもしていませんでした。
犯人の糞が直径8ミリ程度、長さが3センチほどもあるので少し小さな動物だと思っていたのですが、どうやら犯人は鳥の方でした。ほうれん草も被害にあって、ほんのわずかばかり開いた本葉がすべて食べられています。とりあえず、テグスを張ってみましたが効き目があるのかどうだか。
今年は小菊の栽培を予定して苗を作っていたのですが、2つの理由で止めることにしました。ひとつは経済的理由。この不況の最中、小遣い稼ぎの不動産が売れなくて、収入がいっそう少なくなり、小菊栽培の資材を買うどころか生活費に困ってきそうな有様です。
もうひとつは農薬です。
花の栽培はとにかく見かけを悪くすることができないので、農薬を1週間おきくらいに散布します。私は農薬の精神的アレルギーと体の方も少しアレルギーがあって、かけたくない気持ちで気分が悪くなります。また、農薬を買いに行ったりして農薬コーナーに行くと吐き気がしたりしてしまいます。実際、その昔、ハウス内で農薬をかけたときは咳が止まらない時期もありました。
おそらく体の方はアレルギー体質ではなく、気持ちの抵抗感から来るものだと思いますが、どうしても未だになじめないでいます。農業をやる以上避けて通れないことですが、できれば小規模農業で最小限の農薬、もしくは農薬ではなく自然農薬で済む範囲の農業ができないだろうかと考えています。
しかし、自然は病害虫だけではなく、鳥害や獣害も用意してくれています。自然との共生などといいますが、作物を作り、それを販売しようと言うことになると、確かに大変なことがたくさんあるなあと痛感させられています。
ダメかもしれない、小菊作り。
今日、地域の小菊生産者の講習会に行ってきました。その講習の、80~90%は農薬の使い方の講習で、農薬の使い分けや組み合わせ、ローテーションを考えて、計画する力を身に付けることが栽培技術、という感じでした。
私は、農薬、いや農毒をかけることを否定しません。
でも、好きじゃないことも事実だし、一生懸命になれないのも事実なのです。
誰も農薬をかけたくて栽培しているわけではないのは、百も二百も知っています。でも、自分のこととなるとやはり、それ以外の道があるなら農薬かけまくり以外の農業を探したくなってしまいます。甘えていると言われれば、そのとおりです。
ホームセンターなんかの農薬売り場のコーナーに行って見ていると、ちょっと吐き気がして気持ち悪くなります。自分で農薬を使っていた時も、咳が止らなくなったり、ちょっと気分が悪くなったりするのです。それを、1週間に1度ずつかけていくなんてできるのかって思います。どう考えても、かける前から精神的にでさえ具合が悪くなってしまいます。
これまで考えたこともなかったのですが、私はどうやら農薬アレルギーのような気がしています。農薬が散布した人の体に影響を及ぼすと言う形でのアレルギーよりも、農薬をかけたくないという精神的アレルギーの方が強いようで、農薬をかけることがすごく精神的な負担になってしまいます。農薬かけることをためらうわけではないのですが、それを定期的にかけるとか、二回、三回とかけるというときに、もうかけなくてもいいんじゃないかとか、二度目、三度目をかける必要があるのかとか・・・再三かけることに、気持ちが抵抗してしまいます。どうやら、少し小菊栽培が難しい気がしています。
今時の農業に向いていないのかもしれないのです。困りました。
食の安全。消費者と生産者をつなぐパイプがありません。
食の安全を願うのは、消費者ばかりではありません。生産者だって安全な食品を作りたいと思っています。農業生産物においても、ほとんどの農家は安全な野菜を生産したいと考えています。しかし、安全を考えすぎれば、生産コストが上がってしまうのも事実です。
例えば、完全無農薬、無化学肥料で栽培していた江戸時代の米は、面積当たりの収量でおおよそ三分の一以下だと言われています。現代のお米は優良な圃場の場合には、1反当り約600kg前後のお米ができます。江戸時代ならこれが約200kg前後ということになるでしょうか。直接的に比較はできませんが、現在でも無農薬・無化学肥料で米を作れば三分の一ということにはならないかもしれませんが、おそらく半分以下にはなるのではないでしょう。
実際に知り合いの農家で完全無農薬・無化学肥料の米作りをしていますが、収量は一般農法のおおよそ半分です。しかも、美味しいのかと言えば、天候や病害に左右されることも多く、品質が安定しないということも起こっているようです。
しかも、農薬などが使えない場合には、除草やその他の手作業も増え、労働量が相当増えてしまいます。労働量が増えているのに収量が半減したら、価格が2倍以上にならなければやっていけません。「安全なものをよりやすく提供して欲しい」消費者が、現在の2倍以上の価格のお米を皆さん買ってもらえるでしょうか?
実は、消費者と生産者が直接取引きできる環境があると、必ずしも消費者が買い求める価格が倍にはなりません。商品価格の多くのパーセンテージは、生産者ではなく流通コストであることが多いのです。
お米を例に取れば、比較的安いお米をスーパーなどで買った場合、10kgで3000円程度です。お米の生産者が受け取る10kg当たりの売り上げは約1750円。1250円以上も上乗せされています。3000円のお米の場合、おそらくブレンド米なども多いので、ひとめぼれ等の場合では、店頭で3500円や4000円というものも多いでしょう。そんな場合には、生産者の受け取り分はなんら変わりませんので、1750円、2250円という金額が上乗せされています。
これなら、生産者から2000円や2500円で直接買いたくなってしまいますよね。そんな生産者と消費者のパイプが簡単に作れ、簡単に利用できるような環境が整えば、生産者も消費者も大喜びなはずです。そんな状況にはならないものでしょうか?
実はインターネットはこうした環境を作る有力な手立てである、と多くの人が感じ始めています。私自身、将来のそうした環境構築を楽しみにしています。